CANON EF-M22mm F2 STM レビュー|小さくて軽い、高解像レンズ

efm-22mm-f2-stm-001 カメラ・写真

EF-M22mm F2 STMとEOS M6をサブ機として使っています。小さくて、軽くて、重宝しています。

EF-Mレンズについては、EF-M22mm F2 STMしか持っていませんが、必要十分と感じています。

この記事ではEF-M22mm F2 STMのスペック、僕がEF-M22mm F2 STMを選んだ理由、EF-M22mm F2 STMのレビュー・作例などを紹介します。

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EF-M22mm F2 STMの仕様・スペック

EF-M22mm F2 STMの主な仕様・スペックは以下の通りです。

EF-M22mm F2 STM
メーカー キヤノン
開放F値 F2
最小絞り F22
最短撮影距離 0.15m
最大撮影倍率 0.21倍
絞り羽根枚数 7枚
重さ 105g
防塵防滴 なし
手ぶれ補正 なし
フルタイム
マニュアル
対応
フィルター径 72mm
最大径×長さ φ60.9 × 23.7mm
レンズ構成 6群 7枚

EF-M22mm F2 STMを選んだ理由

僕は多くの場合、5D MarkⅣを持ち出しています。そのため、EF-M22mm F2 STMは、稼働率が低くなる前提で購入しました。

あまり使わないのになぜEF-M22mm F2 STMを購入したか。理由は以下の通りです。

シャッターチャンスを逃さない

「今日は写真撮ることないだろうな~」って思う時、ありませんか?でも、撮影する気が無い時に、シャッターチャンスが訪れるんですよね。急に子供がとびっきりの笑顔になったり。

M6とEF-M22mm F2 STMの購入前は、カメラが無い時はスマホで撮りましたが、画質やオートフォーカスに不満でした。

フルサイズを持ち出すまでもないけど、カメラが無いと不安。そんな時に、軽くて小さいEF-M22mm F2 STMがあると助かります。

小型の三脚が使い易い

いつもは僕が子供や家族を撮影するので、僕自身が写っている写真は多くないです。でも、子供や家族と一緒に写したい時があります。

僕は、大きくてゴツイ三脚を持ち歩きたくありません。持ち運びが楽な三脚を使っています。
でも、軽くて小さい三脚ほど、一眼レフカメラとレンズの重みに耐えられません。

EF-M22mm F2 STMとM6ならば、ゴツくない三脚に載せても倒れません。EF-M22mm F2 STMは長さが短いので、三脚に載せた時にバランスも取りやすいです。

F値が小さい(EF-Mレンズの中では)

屋内で使用することもあるので、出来るだけISOを下げて、シャッタースピードを上げて撮影したい場面が多いです。

そう考えると、開放F値がF2のEF-M22mm F2が役立つと考えました。

気軽にカメラ2台体制にできる

5D MarkⅣに望遠レンズを使いたい時に、EF-M22mm F2 STMを装着したM6を一緒に持ち出すことがあります。例えば、子供の運動会などです。

一眼レフカメラで運動会を撮影する場合、70-200mm、100-400mmなどのズームレンズを使う場合が多いと思います。

でも、競技中以外の場面を撮影する場合、望遠ズームレンズでは撮影しにくいです。かといって、標準ズームレンズだと、競技を撮影するには短すぎる。そして、両方持って行くのは面倒。

5D MarkⅣと高倍率レンズを持って行けば、レンズ一本で済むかもしれません。でも、高倍率レンズは開放F値が大きいですよね。

僕は屋内でも使う可能性も考え、遠くの被写体も近くの被写体も、小さいF値で撮影したいし、なおかつレンズ交換は面倒なので避けたい。

こう考えて、2台体制が良いと判断しました。EF-M22mm F2 STMの大きさや重さであれば、どのミラーレス(キヤノン)に装着してもかさばらないのが良いです。

EF-M22mm F2 STM レビュー・作例

実際に使用した使用感などをレビューします。作例というと大げさですが、撮影した画像も載せています。

オートフォーカス(AF)の速さと精度

オートフォーカスの速さや精度については、デュアルピクセルCMOS AFのカメラとそれ以外のカメラで違いを感じます。

デュアルピクセルCMOS AFは新しいセンサーなのでAF性能が良く、 それ以外のセンサーは一つ前の技術であるため性能が劣ります。

デュアルピクセルCMOS AFを搭載したキヤノンミラーレスカメラは、Kiss M、M5、M6、M100です。(2018年4月1日時点)

M3、M2、Mなどは、デュアルピクセルCMOS AFではありません。

EF-M22mm F2 STMはもともとオートフォーカスが速くないですが、デュアルピク セルCMOS AFであれば、おおむね不自由なく撮影できます。

動く人にピントを合わせ続ける時には、 若干AFフレームの追従が遅れる感じもしますが、 個人的には許与範囲です。

一方、デュアルピクセルCMOS AFでないカメラでEF-M22mm F2 STMを使用すると、ちょっとストレスを感じました。

キヤノンのショールームで、M3とEF-M22mm F2 STMの組み合わせで撮影したところ、動く人の顔はピンボケしました。

AFフレームはピントを合わせたい場所に追従していても、 撮影後にプレビュー画面を見るとピンボケしているということがありました。

デュアルピクセルCMOS AFのカメラで使用しないと、左右の動きには追従しても、前後の動きにはうまく追従しないと感じました。

オートフォーカス(AF)の音

静止画撮影、動画撮影のいずれにおいても、オートフォーカス時の音は静かです。動画を撮影していても、レンズ音は気になりません。

ぼけの雰囲気

MシリーズのカメラとEF-M22mm F2 STMで撮影すれば、コンデジやスマホよりは、背景をぼかしやすいです。

でも、EF-M22mm F2 STMの開放F値であるF2は、単焦点として小さくない値ですし、焦点距離が22mm(35mm換算で約33mm)なので、大きくはぼけません。

ネット上では「よくぼける」 という口コミや評判を見かけますが、 かなり被写体に寄って撮影した画像が多いです。

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この画像は開放のF2で撮影。蛇口にピントを合わせていますが、だいぶ近くまで寄っています。そのため、背景は一眼カメラっぽくぼけています。

一方、例えば立っている人物の全身を撮影する場合を考えてみましょう。全身を入れる場合は、撮影距離を空ける必要があります。被写体までの撮影距離が長くなると、あまりぼけません。

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こちらもF2で撮影しました。手前の木にピントを合わせています。身長1メートルくらいの子供に立ってもらって、上下に適度な余白を空けると、この木を撮影するのと同じくらいの距離感になります。

背景のぼけはどうでしょうか。絞り開放のF2で撮影していますが、あまりぼけません。

もし、立った大人(全身)のポートレート撮影の場合、もっと撮影距離を空ける必要があるため、ぼけは更に少なくなります。

ぼけを重視する人は、 想定する被写体までの撮影距離を事前にイメージしておいた方が良 いです。

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解像度

ピント面はしっかり解像します。解像度については、 何の不満もありません。

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上の蛇口の写真の中で、ピントを合わせた箇所を拡大したものです。(画像劣化なし)

F2でこれだけ解像していれば、十分ではないでしょうか。

逆光耐性(フレアやゴースト)

太陽をフレームにいれて撮影すると、ゴーストがくっきり出ます。

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ここまで太陽の光を直接フレームに入れて撮影することは少ないと思いますが、この写真の左下に、青緑色のゴーストが出ています。

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こちらの写真は、太陽をフレームの外にして撮影したものです。これだと、ゴーストはないです。

どちらの場合も、画像全体が白っぽくなることはないので、フレアには強い気がします。

色収差

明暗差が大きいと、開放F2ではフリンジが見られます。F1.4ではなく、F2のわりには、フリンジが目立つ気がします。

先ほどの駅の写真のうち、紫色のフリンジが出ている部分の拡大です。

ただ、ここまで極端に明暗差が出るように撮影しなければ、気にするレベルになることは少ないと思います。

操作性

操作に関係する部分は、 AFとMFの切り替えスイッチとピントリングしかありません。

スイッチは適度な固さで、切り替えもしやすいです。

ピントリングの幅が狭いので少しつまみにくいです。そのため、EFレンズに慣れていると、少し回しにくいです。

基本的にオートフォーカスで撮影するので問題ないですが、MFで撮影する時にピントリングを回す量を多くしないと、あまりピント位置が動きません。

ピントリングの固さは、もう少し固い方が好みですが、決して使いにくいレベルではありません。

外観・質感など

あまり高級感は感じません。だから、ここまで軽いとも言えますね。

使っていて強度が弱そうに感じたことはありません。

EF-M22mm F2 STMにはフードは付属していないため、必要であれば別途購入する必要があります。

僕はフードはなしで、フィルターだけ付けています。

まとめ

大きくはぼけないといいましたが、撮影距離によっては、コンデジやスマホに比べれば、しっかりぼけます。また、ピント面はくっきり写るので、きれいな写真が撮れます。

キヤノンのミラーレスカメラを使う人にとって、とりあえず1本レンズを選ぶならば、EF-M22mm F2 STMがおすすめです。

EF-M22mm F2 STMについては、評価が高いコメントをよく目にしますが、それも納得です。

EF-M22mm F2 STMは最近発売されたEOS Kiss Mのお供にも良いですよ。EOS Kiss Mのダブルレンズキットだと、EF-M22mm F2 STMとEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMをお得に購入できます。

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