別の投稿にて、認可保育園を利用できない場合、子供を預けるための費用が大きくなり、1000万以上損をする可能性があるとお話いたしました。
・子供を認可保育園に入れたい。保活には強い動機付けが必要。1000万以上の損を出さないために。
もし子供がどの保育園にも入れなかったら、夫婦のどちらかが仕事を辞めるしかないと考えるかもしれません。
しかし、仕事は絶対に辞めない方が良いと考えています。
※参考記事
認可保育園に入りたい人が誰でもできる!点数アップの最終手段。
夫婦いずれかが仕事を辞めると、65歳までの世帯収入で3000万円超を失う可能性
例えば、以下のような前提条件を置きます。
夫 | 妻 | |
仕事 | 正社員 | 正社員 |
月給(手取り) | 30万 | 20万 |
年齢(現時点) | 30歳 | 30歳 |
定年(予定) | 65歳 | 65歳 |
大幅な昇給が見込めないこと、役職定年による減給可能性も加味し、平均すると月給は横ばいであると仮定します。
また、今後は年金財源の不足や労働人口減少によって、勤め先の定年が引き上げられると予想し、65歳を定年と仮定します。
定年まで夫婦共働きの場合の世帯収入:パターン1
夫 | 妻 | 世帯合計 | |
1か月 | 30万 | 20万 | 50万 |
1年間 | 360万 | 240万 | 600万 |
35年間 (定年まで) |
1億2,600万 | 8,400万 | 2億1,000万 |
世帯収入の合計は2億1,000万円となりました。
保育園に入れない前提のため、小学校入学までベビーシッターに預けることになります。
別の投稿にて、6年間ベビーシッターを利用した場合の料金合計は1,900万円でした。
これを加味すると、パターン1の世帯収入は35年間で1億9,100万円となります。
子供は幼稚園に預け、夫は今の仕事を定年まで継続し、妻がパートに出た場合の世帯収入:パターン2
夫はパターン1と同じです。
妻のパートについては、以下を前提とします。
・ひと月当たりの日数 :20日間を想定
・1日当たりの労働時間:4時間
・時給 :1,000円
幼稚園が9時から14時までとして、送り迎えの時間を考慮し、9時半から13時半まで働くことを想定しています。
夫 | 妻 | 世帯合計 | |
1日 | – | 4,000 | – |
1か月 | 30万 | 8万 | 38万 |
1年間 | 360万 | 96万 | 456万 |
35年間 | 1億2,600万 | 3,360万 | 1億5960万 |
幼稚園を利用できるのは早くても3歳からです。
そのため、子供が0歳から2歳までの3年間は妻が家で面倒を見ることとします。
この期間中は妻の収入はゼロとなります。
96万×3年=288万を差し引くと、
パターン2の世帯収入は35年間で1億5,672万円となります。
なお、公立の幼稚園の場合、年間で15万かからない程度であり、上記試算額に占める割合が僅少なため、割愛しています。
夫婦で同一条件で働き続けるパターン1と妻が今の仕事を辞めるパターン2とでは、3000万円超の差が出ることとなります。
もし、会社員を辞めた場合、数年後に同等の条件で働けるか?
1度会社員を辞め、その後に辞める前と同等の条件で働ける可能性は低いのではないでしょうか。
仮に専門性が高く、ビジネススキルが高い方であっても、ブランクが空くと簡単には行かないと思います。
僕自身はブランクを空けない転職経験がありますが、当時担当してくださった転職エージェント曰く、ブランクが空くと不利になるケースが多いようです。
また、上記では妻が仕事を辞めることを前提としましたが、小さな子供がいる女性を中途で採用するのはリスクがあるという見方もあるのではないでしょうか。
僕自身そうですが、子供が急に熱を出した際など、早退しなくてはいけません。
一般的には、そのような役割は女性が多い傾向かと思いますので、仕事に穴を開けられたくないと思われるかもしれません。
最近は一度辞めても復職できる仕組みを導入する会社もありますが、まだまだ少ないのが現状かと思います。
上記はざっくりとした計算でしたが、大きく収入が変わる点はご理解いただけるかと思います。
保育園に入れなかった直後ですと途方に暮れてしまうかもしれません。
保育園に入れなかった場合に仕事を続けるかどうかは、保活の時点で検討しておくことが重要かと思います。
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