子供を認可保育園に入れたい。保活には強い動機付けが必要。1000万以上の損を出さないために。

「子供を認可保育園に通わせたい」

夫婦共働きで子供がいる家庭の多くは、こう考えるのではないでしょうか。僕も同じように考え、何とか認可保育園に入園させることができました。

と言ったものの、当時の僕は不安な気持ちがありながらも、「頑張って保活をしても、保育園に入れないかもしれない」との思いがあり、なかなか具体的な行動を起こせずにいました。

「やるだけ無駄ではないか」と。

結果的には認可保育園に入ることができましたが、振り返ると、保活は早く開始する方が良いと考えています。

それは、保活の開始が遅れると、対応できたはずのことが、対応できなくなる可能性があるからです。

保活は妊娠中から始めた方が良いとの意見がありますが、確かに納得です。

僕が東京の保活激戦区にて、保活へ真剣に臨むことにした理由を紹介いたします。保活をためらっている方の参考になればと思います。

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認可保育園を利用しない場合、ひと月あたり20万円以上損をする可能性

認可保育園を利用する大きなメリットは、費用を大きく抑えられる点ではないでしょうか。

認可外保育園(認証保育園や無認可保育園等)やベビーシッターの利用には、相当の費用が掛かります。

漠然とその費用が怖くなり、自分自身で試算してみたことが、保活について真剣に考え始める大きなきっかけになりました。

試算にあたっては、認可保育園とベビーシッターを利用した場合の比較で考えました。

ベビーシッターと比較する理由は、認可外保育園ですら簡単に入園できないため、最も費用がかかる最悪の事態を想定しておきたいと考えたためです。

認可保育園の保育料

自治体により違いがあるかもしれませんが、基本的には世帯の住民税額が大きいほど、保育料が高くなります。

その住民税額に応じて各世帯の「保育料階層」が決まり、保育料が決定します。僕が住む自治体は、保育料階層の分布データを公開していました。

分布が多いところを見ると、ひと月の保育料(一人当たり)は、およそ以下のようになります。

  • 3歳未満:20,000円~40,000円程度
  • 3歳  :15,000円~25,000円程度
  • 4歳以上:15,000円~23,000円程度

ざっとですが、半数の世帯は上記の金額に収まりそうです。子供を一人、毎日(日曜、祝日除く)預けてこの料金です!非常に安いと思いませんか?

ベビーシッターの利用料

ベビーシッターについては、多くは1時間当たりの料金になっています。

「1日〇時間を下回る場合」など、条件によっては割高になるケースもあります。

僕が調べた中では、安いところでも、1時間当たり1,200円~2,000円程度でした。

ひと月当たり、いくらになるか?

僕よりも妻の方が勤務時間(通勤時間含む)が短かったため、より少ない費用で済むように、妻がベビーシッターへの引き渡し・お迎えをする前提で考えました。

■妻の勤務状況

  • 勤務日数:ひと月あたり20日とする
  • 勤務時間:9時から18時まで
  • 通勤時間:片道1時間

通勤時間を加味すると、8時から19時までの11時間、ベビーシッターを利用する必要があります。

仮に、1時間当り1,200円のベビーシッターを利用した場合でも、

1,200円×11時間×20日=264,000円(ひと月当たり)

となります。認可保育園の何倍でしょうか・・・。

共働き世帯で、夫か妻の手取りの大部分、もしくは全て無くなるイメージです。

認可保育園を利用しない場合、6年間で1000万円以上損する可能性

認可保育園は0歳から5歳までの6クラスあります。

よって、夫婦共働きを前提とすると、6年もの間、子供を預ける場所が必要となります。

6年間、認可保育園を利用した場合とベビーシッターを利用した場合を比較します。

認可保育園を6年間利用する場合:パターン1

保育料は自分で決めることができませんので、上で触れた認可保育園の月額のうち、高い料金で計算します。

0歳:40,000円×12か月=480,000円
1歳:40,000円×12か月=480,000円
2歳:40,000円×12か月=480,000円
3歳:25,000円×12か月=300,000円
4歳:23,000円×12か月=276,000円
5歳:23,000円×12か月=276,000円
⇒合計 2,292,000円

ベビーシッターを6年間利用する場合:パターン2

こちらも上で触れた前提で計算します。

ベビーシッターの場合、選択の余地があるため、1時間当たり安い金額で計算しています。

0歳:264,000円×12か月=3,168,000円
1歳:264,000円×12か月=3,168,000円
2歳:264,000円×12か月=3,168,000円
3歳:264,000円×12か月=3,168,000円
4歳:264,000円×12か月=3,168,000円
5歳:264,000円×12か月=3,168,000円
⇒合計 19,008,000円

ベビーシッターを3年間、認可保育園を3年間利用した場合:パターン3

3歳以降については、同区内で地域を柔軟に選べば、欠員が発生する可能性が多少は高くなります。

そのため、3歳から認可保育園に入園できた場合を考えます。

0歳:264,000円×12か月=3,168,000円
1歳:264,000円×12か月=3,168,000円
2歳:264,000円×12か月=3,168,000円
3歳:25,000円 ×12か月= 300,000円
4歳:23,000円 ×12か月= 276,000円
5歳:23,000円 ×12か月= 276,000円
⇒合計 10,356,000円

まとめ

ずっと認可保育園を利用するパターン1と比べ、ずっとベビーシッターのパターン2と併用のパターン3では、約800万円~1700万円も損します。

この比較は、ベビーシッターの料金を1,200円(1時間当り)としました。

しかし、僕はこの料金のベビーシッター会社(東京23区内)を1社しか見つけられませんでした。

お住いの地域によっては、ここまで安いベビーシッターサービスが無い可能性もありますので、実際はもっと損する可能性があります。

もちろん、認可保育園を利用できなくても、認証保育園や認可外保育園を利用できれば、ベビーシッターよりは大幅に費用を減らせます。

東京都が定める認証保育園の場合は、月額7~8万円程度です。ただ、僕は楽観的に考えられなかったので、認証保育園にも入れない最悪の事態を想定して試算しました。

1000万円もあれば、子育てにかかる費用の多くをカバーできます。

僕はこの金額を目の当たりにすることで、何としても子供を認可保育園に通わせたいと思いました。

家族の人生設計にも影響を及ぼす程、保育園問題は怖いものだと感じました。

もし、「保活」という文字が頭の中でモヤモヤしていましたら、お住いの自治体の場合どうなるか、試算してみることをお勧めします。

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