世田谷区 認可保育園 2020年4月入園 申込受付開始。0歳、1歳が入園できる点数。

世田谷区の認可保育園 2020年(令和2年)4月入園の申込受付が開始されました。

この記事では、申込受付期間をはじめ、点数(指数)を計算する際の基準・計算方法、0歳児と1歳児が入園できる点数について、2019年4月選考結果のデータを示しながら考察します。

「点数(指数)が何点なら入園できる(承諾される)可能性が高いか?」という疑問に答えます。

※世田谷区の「保育のご案内(令和2年度用)」はこちらからダウンロードできます。

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2020年(令和2年)4月入園の申込受付期間

2020年4月入園については、昨年と似たスケジュールです。

■受付期間
2019年9月2日(月)から11月29日(金)まで
(土・日・祝日を除く午前8時30分から午後5時 )

■休日受付
2019年10月26日(土)と10月27日(日)
(午前10時から午後4時)

保育の利用基準・調整基準(点数の計算基準)

「自分たちの世帯が合計何点になるのか」

これが一番の関心事項かと思います。昨年の基準をもとに、すでに計算している方も多いのではないでしょうか。

世田谷区では、以下の2つの基準で点数(指数)を計算します。そして、同点の場合、決められた優先順位に従って、入園可否が判断されます。

  • 保育の利用基準
  • 保育の調整基準
  • 同一指数世帯の優先順位

これらの基準や優先順位について、「保育のご案内(令和2年度用)」の情報を踏まえて、説明します。(全て世田谷区ホームページより引用)

なお、2020年については、2019年と比較し、若干文言が追加された箇所がありましたが、大きな影響はないかと思います。

保育の利用基準

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保育の調整基準

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同一指数世帯の優先順位

優先段階 条件
第一段階 調整基準番号26に該当する世帯
第二段階 保育の利用基準指数の高い世帯
第三段階 階層低位順(同一階層の場合は、所得割課税額低位順。必要な税資料の提出がない場合、最高階層として選考する。)
第四段階 申込児を有償で預けている期間の長い世帯(転園申込の場合は、適用しない)
第五段階 世田谷区に住民登録し、引き続き居住している期間が長い世帯(保護者のどちらか長い期間を適用)
第六段階 類型間の優先順位(①~⑨の順)
①不存在等 ②疾病・障害 ③居宅外労働 ④介護 ⑤居宅内労働 ⑥出産 ⑦就労内定・開業予定 ⑧求職 ⑨就学等

点数(指数)の計算方法

まず、「保育の利用基準」と「保育の調整基準」から、両親や申込む子供の状況に該当する項目をピックアップします。

そして、各表右側の列にある「利用基準指数」と「調整基準指数」の数値を合計します。この合計値が、いわゆる「認可保育園に申込むための点数(指数)」です。

この合計点数(指数)が同じ場合は、「同一指数世帯の優先順位」の上位順に入園が承諾されます。

0歳児と1歳児で予想される最も多い点数(109点と110点)

2020年4月入園については、昨年2019年同様に、109点がボーダーラインで、110点ならば有利と考えられます。

この根拠は後から説明しますが、まずは0歳児と1歳児で多いパターンを紹介します。

0歳児の申込みで多いパターン

a 利用基準1 週5日以上勤務
& 週40時間以上
50点×2
=100点
b 調整基準5 就労実績が1年以上 2点×2
=4点
c 調整基準6 産休明け
または育休明け予定
5点×1
=5点
d 調整基準20 認可外保育施設の利用(0歳クラス) 5点×1
=5点
合計  :a+b+c または a+b+d 109点

0歳については、「産休明け、または育休明け予定」も、「認可外保育施設の利用」であっても、点数は変わりません。

つまり、世田谷区で0歳児を申込む場合については、無理やり育休を切り上げても、有利になりません。

1歳児の申込みで多いパターン

a 利用基準1 週5日以上勤務
& 週40時間以上
50点×2
=100点
b 調整基準5 就労実績が1年以上 2点×2
=4点
c 調整基準6 産休明け
または育休明け予定
5点×1
=5点
d 調整基準20 認可外保育施設の利用(0歳児以外) 6点×1
=6点
合計 パターン1:a+b+c 109点
合計 パターン2:a+b+d 110点

1歳については、「認可外保育施設の利用」が「産休明けまたは育休明け予定」の点数を1点上回ります。

つまり、無理やり育休を切り上げて、子供を認可外保育園などに預けた方が、点数が高くなるので有利です。

2019年4月の選考指数実績(入園児童・待機児童別)

2019年4月入園の選考で、認可保育園へ入園できた人と待機児童になった人の点数(指数)の状況です。(全て世田谷区ホームページより抜粋)

109点と110点が多いことが分かります。

入園児童の選考指数分布

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2019年(平成31年)4月に認可保育園等に入園できた人の点数(指数)のうち、割合が多かった上位を並べると以下の通りです。

  • 111点以上(1,550名、35.7%)
  • 109点  (1,408名、32.4%)
  • 110点  (482名、11.1%)

※パーセンテージは入園児童数4,339名に対する割合

認可保育園等に入園できた人のうち、79.2%は109点以上です。逆の言い方をすると、最低でも109点ないと、非常に厳しそうです。

ちなみに、2018年(平成30年)4月では以下の通り。

  • 111点以上(1,566名、36.0%)
  • 109点  (1,307名、30.0%)
  • 110点  (644名、14.8%)

※パーセンテージは入園児童数4,351名に対する割合

2019年4月の方が、点数が低くても入りやすくなっているかと考えられます。

※まめ知識

2015年(平成27年)から、109点で入園している人数・割合ともに増えています。この理由は、2015年から保育の調整基準に変更が生じたためです。

変更前は年齢を問わず「調整基準20 認可外保育施設の利用」で+6点でしたが、変更後は0歳児に限り+5点となり、1点減点となってしまいました。

つまり、2015年(平成27年)以降の0歳児申込みでは、育休を切り上げても有利にならないため、110点の人数が減り、109点の人数が増えたと考えられます。

各指数における年齢の内訳は非開示です。でも、少なくとも110点のケースは、0歳児よりも1歳児の方が多いと言えるのではないでしょうか。

待機児童数の選考指数分布

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待機児童になった人のうち、109点以下の選考指数であった人が95%以上を占めています。

110点以上で待機児童になった人数は、23名います。昨年は11名でしたので、高い指数の人で待機児童になった人が増加しました。

指数が高いのに待機児童になっているケースの中には、育休狙いで意図的に不承諾になるような申し込みをしたケースが増えたのではないかと、個人的には思っています。

駅近の人気園1つだけ申込むとか。今年、結構話題になりましたしね。

ただ、大まかな傾向としては昨年と同じで、109点以下の待機児童数と110点以上の待機児童数では、相当大きな差があります。

109点と110点以上を比較すると、110点以上の方がより認可保育園に入れたと考えられるのではないでしょうか。

ちなみに、この待機児童は、以下を含まないと定義されています。

(1)保育園、認定こども園、地域型保育事業、保育室、保育ママ、認証保育所、定期利
用保育、企業主導型保育、幼稚園の預かり保育、無認可保育施設(保育料補助申請者に限る)を利用している。
(2)自宅から通うことができる範囲に利用可能な保育園、認定こども園、地域型保育事業、保育室、保育ママ、認証保育所、定期利用保育、幼稚園の預かり保育があるが、利用していない。
(3)保護者が求職活動を休止していることが確認できる場合。
  ※世田谷区では、保護者が育児休業中の方も待機児童に含む

つまり、「認可保育園に入れない=待機児童」とは言えません。

※待機児童については、以下の記事もご覧ください。

待機児童数で日本一は世田谷区。でも、保活で不利とは言えない。(目黒区との比較あり)

2020年4月入園の可能性。「109点かつ低い世帯収入」と「110点」がポイント

認可保育園に入れるかどうか心配な層は、兄弟加点が獲得できない家庭だと思います。こうした家庭で、認可保育園に入園できるか否かは、以下がポイントだと考えます。

0歳児の入園可能性

0歳児については、頑張りで指数を上げることが難しいです。多くが109点で並び、同一世帯指数の優先順位で決まる可能性が高いと考えられます。

同一世帯指数の優先順位については、第三段階の階層低位順、つまり住民税が少ない(≒世帯収入が少ない)かどうかがポイントになります。

階層についても公表されています。階層の中でのボリュームゾーンよりも上の場合は、入園が難しいかもしれません。

1歳児の入園可能性

こちらは109点で決まるケースと110点で決まるケースの両方が考えられます。

1歳児については、認可外保育施設の利用により、+1点が可能です。上述のように、2019年4月に110点で待機児童になった人数が少ないため、109点の人が+1で110点にすれば入園できる可能性が高いと思います。

階層が低い(世帯収入が少ない)場合は、109点でも良いかもしれません。しかし、そうでない場合で、ほぼ確実に入園したい場合は、110点にして臨むことを検討する必要があると思います。

まとめ

0歳児の申込みについては、今から指数を上げるための取組は難しいかと思います。そのため、認可保育園に入れなかった時のために、認可外保育園の確保に向けた行動が重要かと思います。

一方、1歳児の申込みについては、109点から110点に上げることができます。確実な方法はベビーシッターの利用です。

我が家が当初想定していた点数は109点でしたが、110点であれば入園できる可能性が高いと考え、1人目の子はベビーシッターを利用して110点で臨みました。その結果、入園することができました。

世田谷区 認可保育園 1歳児の点数(指数)を109点から110点にする方法。

ベビーシッターの利用は、指数を上げる手段としては最も費用がかかる手段です。そこまでして認可保育園に入れたいと考えた理由は以下をご覧ください。
子供を認可保育園に入れたい。保活には強い動機付けが必要。1000万以上の損を出さないために。

ベビーシッターの利用も積極的に選択肢の一つに入れることをお勧めします。

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