IDEXの防湿庫 D-strageを購入して、もうすぐ3年が経ちます。
安い防湿庫を探しているうちに、IDEXの防湿庫にたどり着いた人は多いのではないでしょうか。
一方で、安い防湿庫って不安ですよね。僕がはじめてIDEXの防湿庫を見つけた時は、安いし、デザインも良いと思いましたが、耐久性が心配でもありました。
でも、実際に約3年使用していますが、壊れる気配は全くなく、しっかり稼働しています。
この記事では、そもそも防湿庫を購入しようとしたきっかけ、IDEXの防湿庫 D-strageを選んだ理由やレビューを紹介します。
防湿庫を購入するきっかけ
一眼レフカメラを購入してから、しばらくはドライボックスを使用していました。
ただ、だんだんと不満や使い勝手の悪さを感じて来ました。
除湿剤を交換するのが面倒
ドライボックスの場合、除湿剤を入れることが必須です。
これがないと、ただの箱ですからね・・・。
除湿効果が無くなったら交換する必要がありますが、いちいち交換時期を気にするのが嫌になってきました。
また、洋服用の除湿剤など、カメラ用途以外の除湿剤は機材に悪影響が出る可能性があります。そのため、カメラ用の除湿剤をストックすることも面倒に感じました。
湿度をコントロールできない
カビから機材を守るためには、40~50%程度の湿度が適切で、乾燥し過ぎも良くないそうです。
ドライボックスを開けると湿度が一気に上がりますが、その後適切な湿度になるまでに、結構時間がかかります。
また、除湿剤は吸収できるだけ空気中の水分を吸っていきますので、乾燥し過ぎる恐れもあります。
機材の増加
もともとは、一眼レフカメラ、レンズキットのレンズ、別売りの単焦点レンズくらいしかありませんでした。
その後、EF70-200mm F2.8L IS II USMが仲間入り。当時持っていたドライボックスには、全く入らないサイズでした。
大型のドライボックスがありますが、敷き詰めて入れるのが難しいため、必ず大きな空間ができてしまいます。
機材を重ねれば空間は無くせますが、機材に悪影響がありそうで、抵抗がありました。
レンズフィルター、ブロアーなどの小物類も一緒に収納したかったのですが、やはり空間が空くか、重ねるしかないのがネックでした。
子供の成長
僕は、子供が生まれたことがきっかけで、一眼レフカメラを始めました。
生まれて間もない頃は、寝ているか、せいぜい寝返りするくらいです。
でも、ついにハイハイが出来るように。
カメラやレンズを触られないようにするために、鍵がかかる防湿庫が良いと考えました。
IDEXの防湿庫 D-strageを選んだ理由
防湿庫と言えば、東洋リビングやトーリ・ハンが有名ですね。
カタログスペック上は有名メーカーの方が優位性がありますが、価格も高くなります。
価格が高い分の優位性があるか、代替手段でカバーできないかを総合的に考えて、IDEXの防湿庫を選びました。
有名メーカーと比較した際にポイントと考えたのは以下の通りです。
IDEX | 東洋リビング | トーリ・ハン | |
除湿方式 | ペルチェ方式 | 乾燥材方式 | 乾燥材方式 |
光触媒 | なし | あり | あり |
耐重量 (1段当たり) |
13kg | 12kg | 50kg |
電気代 (1日) |
1.7円 | 1円以下 | 1円 |
コンセント | なし | あり | あり |
保証期間 | 3年 | 5年 | 5年 |
除湿方式
ペルチェ方式は、除湿が素早くできるメリットがありますが、耐用年数は10年程度だそうです。
乾燥材方式は、除湿されるまでに時間がかかりますが、耐用年数は長く20年使用する方もいます。
一長一短ですね。僕の考え方としては、まず、本当に20年もつか不安でした。多くの家電が、さすがに20年も持たないので、本当か? と。
そもそも、20年後なんて自分がどうなっているか分からないし・・・。よって、10年もてば十分と判断しました。
光触媒
光触媒は、カビ菌や空気中の微細の不純物などを分解・除去できる機能です。
IDEXの防湿庫にはありませんので、有名メーカーの防湿庫にしかない機能です。
でも、そもそも除湿することでカビを抑えられるはずなので、無くても良いかなと。もし気になった時は、防カビ剤を入れておけば解決できると考えました。
この防カビ剤の効果は1年間です。これだけの期間使えれば、交換も面倒ではないですね。
耐重量
トーリ・ハンの耐重量50kgは圧倒的な強度ですね。でも、ちょっと待ってと。50kgも耐えられる必要性があるか?と。
例えば、EF70-200mm F2.8L IS II USMは約1.5kgあります。これが30本あっても45kgです。
こんなにレンズを持っていませんし、仮にこのレンズを1段に4本置いても6kgです。
それなら、耐重量は10kgもあれば十分だと考えました。
電気代
ざっくりいうと、1日あたり1円か2円かの違いです。
1カ月あたりで、30円か60円の違いです。
電気代は気にする人はすごく気にすると思うのですが、僕はこの差は無いに等しいと考えました。
コンセント
IDEXの防湿庫にだけありません。でも、僕には問題なしです。
防湿庫内にコンセントがある場合、防湿庫を開けなくてはいけません。そうすると、湿度が上がるので、除湿する上では非効率なので必要ないと考えました。
防湿庫の外側にコンセントがある場合、子供が触る可能性があります。
家電製品を充電する時、子供が簡単に手が届かないコンセントを利用しています。
防湿庫外側にあると簡単に触れられてしまうので、使うことがないと考えました。
保証期間
IDEXだけ、有名メーカーよりも2年短いです。
防湿庫は、カメラやレンズのように、持ち出して壊してしまうリスクはないです。家の隅っこに置いておくだけです。
それなので、そんなに簡単に故障しないかと判断しました。この点はとても感覚的な判断でした。
口コミや評価
amazonのレビューも参考にしました。
IDEXの防湿庫はレビュー数が非常に多く、評価も高いです。有名メーカーも評価は高いですが、レビュー数が少ないです。
大数の法則を考えると、多くの人が高い評価をする製品の方が良いと考えました。
以上のことから、僕にとっては、価格に跳ね返ってくるスペックの優位性は必要ないと考え、必要最低限の機能があるIDEXを選択しました。
IDEXの防湿庫 D-strage レビュー
まずは前面です。デザインはすごくシンプル。
扉を開いた状態です。
棚が2つ付属していますので、上段、中段、下段の3段に分けることができます。
棚の高さは調整可能。
僕は以下のように用途を分けています。
- 上段:レンズ
- 中段:レンズフィルターなどの小物
- 下段:カメラ本体
上段です。だいぶ空きがありますね。
大きい望遠レンズは、仮に追加しても1つだと思いますので、他にいくつか追加しても、まだ入ります。
棚に敷いてあるのは、付属していたスポンジです。棚は前後にスライドできるので、出し入れがしやすいです。
中段です。あえて高さを確保せず、レンズフィルター、説明書などの小物入れにしました。
下段です。ここは底面のため、スライドさせることができません。
もともと使っていたドライボックスにカメラを入れて、収納しています。こうすることで、多少出しやすいです。
下段にもスポンジが敷いてありますので、直接置くのもありです。
写真にはないですが、EOS M6、EF-M22mm F2 STMも入れています。
中段の高さを使わない分、上段と下段の高さを確保でき、機材の出し入れはしやすいです。
前面右上のボタンを押すと、電気が点灯します。暗い部屋でも中身がわかります。
湿度も右上のボタンで、簡単に設定できます。ボタンを押さないでおくと、防湿庫内の湿度が表示されます。
背面です。アダプターのコードを差し込む場所があります。その上に、湿気を逃がす部分があります。
鍵です。普段は鍵を抜いているので、子供が触っても開くことはありません。
IDEXのサポート体制
実は、棚を置く部分のレールが不良品だったようで、当初は上手くハマりませんでした。
画像を添付してその状況をメールで伝えたところ、直ぐに返信があり、後日新しいレールを郵送してくれました。
もちろん、送料などは全て負担してもらい、費用は一切かかりませんでした。
カメラやレンズもそうですが、不良品を100%排除することは難しいと思います。
だから、問題があった時にしっかり対応してもらえるかは、とても重要です。
今回、迅速に対応してもらえたので、むしろ、信頼できるメーカーだと感じました。
まとめ
コスパを重視、かつ、カメラとレンズをカビから守りたいと考える場合、IDEXの防湿庫 D-strageはおすすめです。
僕はDS-63Mを使っていますが、同サイズで現在販売されているのはDS-64Mです。
有名メーカーのものと比べて価格が安いですが、品質も良いと思いますし、サポート体制もしっかりしているため、安心して使い続けることができます。
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